イラストを依頼してイメージどおりに仕上げるには:1枚の依頼内容

イラストでがっかりする原因の多くは、描き始める前にあります。依頼内容があいまいすぎたのです。「表紙用に何か明るいもの」は百通りにも描けますが、あなたの頭の中にあるのはそのうちの1つだけです。よい依頼内容は1ページに収まり、最初のバージョンをイメージに近づけてくれます。

1. 何に使うか
イラストをどこで使うかを伝えます。本の表紙、ウェブサイトのヘッダー、SNSの投稿、パッケージ、絵本の1ページなど。用途によって、サイズ、描き込みの量、文字を入れるスペースなど、ほとんどすべてが決まります。
2. サイズと形式
- 縦横比: 正方形、横長、縦長、またはピクセル単位の正確なサイズ。
- 文字のスペース: タイトルやロゴを上に載せるなら、その位置を伝えます。絵の大事な部分が隠れないようにするためです。
- シリーズか1枚か: 複数のイラストが必要なら、統一感のあるシリーズにしたいと伝えます。
3. 何を描くか
場面を数文で説明します。誰が、または何が描かれているか、何が起きているか、場所、時間帯、雰囲気。見る人が最初に気づくべきものを1つ挙げましょう。
例:「森の分かれ道で、黄色いレインコートを着たキツネが地図を読んでいる。初秋の朝、落ち着いて好奇心にあふれた雰囲気。キツネと地図が主役。」
4. スタイル
「モダン」や「シンプル」といった言葉は、人によって意味が違います。もっと具体的に伝えましょう。
- 技法: フラットなベクター、水彩、鉛筆、3D、切り絵、ドット絵。
- 色: いくつかのキーカラーやブランドカラー、暖色か寒色か、鮮やかか落ち着いたトーンか。
- 描き込み: 最小限の形か、細部まで描き込んだ場面か。
5. 参考資料
気に入っているイラストを2〜3枚、それぞれのどこが好きか(色、線、構図など)を一文添えて渡します。参考資料はどんな説明よりも多くを伝えます。方向性を示すために使い、模写を頼むためには使わないでください。
6. 避けたいもの
イラストに入れてはいけないものを短くリストにします。ブランドと合わない色、競合が使っている要素、ターゲットにふさわしくないものなど。これで修正が1回分減ります。
フィードバックの伝え方
最初のバージョンが届いたら、具体的に伝えましょう。「キツネを大きくして左に寄せてください」は伝わりますが、「何か物足りない」は伝わりません。コメントは1つのメッセージにまとめて送れば、修正のたびに確実に完成へ近づきます。
まとめ
用途、形式、場面、スタイル、参考資料、避けたいものをまとめた1ページの依頼内容があれば、最初のバージョンは目標に近づき、修正も少なくて済みます。準備ができたら、オリジナルイラストを注文できます。依頼内容を添付すれば、1枚のイラストや、統一したスタイルのシリーズが届きます。お支払いは納品を承認した後にはじめて確定します。